2025.05.01
国内最大の洋上風力/党市議団、建設進む発電所を視察/北九州市
公明党北九州市議団(成重正丈団長)はこのほど、北九州市若松区を訪れ、今年度の運転開始に向けて同区沖の響灘で建設が進む洋上風力発電所「北九州響灘洋上ウインドファーム」の工事現場を視察した。
同発電所では、羽の直径が174メートルで海面からの高さが200メートルとなる大型風車を25基配備する。最大出力22万キロワットの発電所として20年間稼働する計画で、完成すれば国内最大の洋上風力発電所となる。
年間の発電量は約5億キロワット時を見込んでおり、北九州市の世帯数の約4割に相当する約17万世帯分の電力を生み出す。
配備される風車は、土台を海底に直接建てる「着床式」で、すでに基礎部分の設置は完了している。一行は、風車の建設や、専用の大型船による風車の積み出し拠点となる基地港湾で、建設の様子を確認した。
視察後、成重団長は「関連企業の集積や風力発電施設の観光への活用など、発電所の稼働をきっかけに、市の発展につながるよう後押ししていきたい」と語っていた。党市議団は、エネルギー政策を通じた産業振興や雇用の創出、地域活性化を求めてきた。
2025年05月01日 公明新聞 6面